身の回りの物を必要最小限に抑えながら暮らしている「ミニマリスト」。物が少ないため、余計なストレスなどを感じずに暮らしていくことができます。持ち物などの小さいアイテムならすぐに手放せますが、「車」などの大きいアイテムになると、ミニマリストはどう対応するのでしょうか?
目次
ミニマリストは車を持ってる?
車は移動手段として、非常に便利ですよね。特に、夏や冬は外の気温に左右されずに出かけられるので重宝します。また、男性であれば「マイカーを持つ」ということが1つのステータスになると考えている方も多いと思います。それでは、「車を持つ」という行為はミニマリストにとって、どのように捉えられるのでしょうか。
まず、ミニマリストはどのような考え方で生きているのか理解してから、車を持っているのか考えていきたいと思います。
ミニマリストとは?
ミニマリストとは、身の回りの物を必要最小限まで少なくし、生きている人を指します。この考え方は「大量生産・大量消費」の現代だからこそ生まれた考え方です。「身の回りの物が少ない=ケチ」と考える方もいらっしゃると思いますが、ミニマリストはケチな訳ではありません。
身の周りの物を少なくすることで、余計なストレスがなく生きていける他、捨てるものも少なくなるので環境にも優しいとされています。
ミニマリストの分かりやすい例として、スティーブ・ジョブズの服装が挙げられます。スティーブ・ジョブズは黒のタートルネックとジーンズ、スニーカーというスタイルを貫き、常に同じ服を身につけていることで話題になりました。スティーブ・ジョブズに限らず、世界の成功者は同じ服を制服のように着続けます。これも「服装を決める」という無駄な決断を生活から排除する、というミニマリストの考え方なのです。
車を持っているか否かは分かれる
「ミニマリストは車を持っているか?」という質問には、「Yes」とも「No」とも言えません。
「移動はタクシーやバス、電車で大丈夫」という方もいれば、「時間が勿体無いから車は必要」という方もいます。これは「お金」や「時間」など、どこに重きを置くかで考え方が変わります。ミニマリストであっても、この部分の考え方は人それぞれなので、持つ・持たないで決着をつけるのは難しいと言えます。
住んでいる環境にもよる
住んでいる環境は、車を持つ・持たないに深く関係します。例えば、東京や大阪などの電車が張り巡らされている都市に住んでいる方は、車を持っていなくても不自由なく十分に暮らせます。しかし、住んでいる場所が畑や田んぼなどが広がる田舎になると、どうなるでしょう?田舎は、歩いていける距離にコンビニすらない場合が多いです。そうなると、生きていくために車は必須になりますよね。
上記で出した2つの例は少し極端ですが、このように住んでいる場所によって車を持つ・持たないが決まってくる場合もあるのです。
車を持つことによるストレスが大きい
車を持つことで発生するストレスは、思っているより大きく、ミニマリストは嫌う傾向にあります。
まず、金銭的ストレスです。車を購入する車体費と、購入したあとに続く維持費の2つが大きなストレスになります。車を購入する事で100〜300万円程度のお金がかかり、さらに維持費は1年間に最低でも30万円以上はかかってくるのです。お金に余裕がある方なら問題ありませんが、普通の生活をしている方からすると、これだけお金がかかるなら車はいらないと考える方も少なくないと思います。
次に、精神的ストレスです。車を傷つけないように気を使ったり、交通事故を起こさない・巻き込まれないように集中して走ったり、最近ではあおり運転も問題になっています。このような事は、自分が気をつけていても巻き込まれることがありますよね。車を持たなければ、このようなことに巻き込まれる可能性はありません。このようなリスクも考慮しながら、考えなければいけません。
ミニマリストの車選び
車を持つミニマリストは、どのような車を持つのでしょうか?身の回りの物を少なく・小さくしているミニマリストならではのこだわりがあるはずですよね。詳しく見ていきましょう。
よりコンパクトな車を選ぶ
ミニマリストがこだわること、それは「大きさ」です。家族がいる方はその人数によって変わると思いますが、全体的にコンパクトな車を選ぶ傾向にあります。
最近の軽自動車は広さや乗りやすさなどが追求され、一昔前の乗り心地の悪さは感じられません。また、ミニマリストの場合、車はストレスなく移動できれば良いと考えている方が多いので、軽自動車で事足りてしまうのです。他にも、車内が広すぎないため、掃除も手軽に済ますことができます。ミニマリストであれば、乗せる荷物も少ないので、軽自動車のスペースで十分足ります。
身の回りの物を小さく、少なくしているミニマリストだからこそ、コンパクトな車で満足できるのです。
軽自動車のほうがコスパが良い
車を持つ場合、車体の価格以外にも維持費のことも考えなくてはいけません。ガソリン代や修理代、税金、車検代、駐車場代など、お金がかかる部分は非常に多いです。
一般的に乗られている割合が多い車は「普通自動車」ですよね。軽自動車よりもサイズが大きく、乗り心地が良く、ニーズが多いので種類も多いです。普通自動車と軽自動車は、デザインや乗り心地などを比較すると普通自動車が優勢になりますが、コスパを考えると圧倒的に軽自動車に軍配が上がるのです。
例えば、普通自動車と軽自動車でかかる税金だけを比べてみます。普通自動車が年間で60,000〜72,000円程度なのに対し、軽自動車は28,000円程度に抑えることができます。実に、30,000円以上の差がついていますね。これは税金だけなので、ガソリン代や修理代、駐車場代などは入っていません。
さらに、大きく変わってくる部分として「ガソリン代」もあります。ガソリン代には車の燃費が関わってきますが、最近では軽自動車の燃費が非常に良く、ガソリン1Lで15〜25km程度走ることができます。それに対し、普通自動車だとガソリン1Lで10〜13km程度しか走れません。軽自動車のほうが、同じガソリン量でも1.5〜2.0倍走ることができるので、ガソリン代も浮くのです。
上記でご説明した費用の違い以外にも、軽自動車にすることで得られるメリットが多いです。デザインや乗り心地などにこだわらない場合は、ぜひ軽自動車にしてみてください。
まとめ
ミニマリストの車事情に関して、ご紹介しました。
車は、身の回りの物のなかでも大きいアイテムになるので、ミニマリストでも一概に持つ・持たないとは言い切れないという結果になりました。それぞれの住んでいる環境や、「お金」や「時間」などの重きを置く場所も関係してきます。
確実に言えることは、車を持つとお金が非常にかかり、交通事故に遭うリスクがゼロではなくなるということです。車を持つと、好きな場所に好きな時に行けるので便利ですが、税金や車検費など諸々の「払わなければいけないお金」が発生します。また、車に乗らなければ遭遇しなかった交通事故に遭ってしまう可能性があります。「車を持たない=不便」ではなく、車を持たないことで見えてくる幸せもあります。これらのことも考え、車を持つ・持たないは慎重に考えたいですね。
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