
専業主婦の妻が、自分名義のクレジットカードを作りたいと言った時、配偶者はどのように対応したら良いのでしょうか?
専業主婦に限らず、パートやアルバイトで自分の収入が少ない場合には、クレジットカードを作りたくても我慢していることもあります。
主婦名義のクレジットカードを作る時に、配偶者が注意すべき点をお伝えします。
目次
主婦は本当にクレジットカードを作れないの?

主婦が自分名義のクレジットカードを作る時は一般成人と審査基準が異なります。
成人で収入が0円であれば、無職と判断されます。
ところが家事手伝いは無職になりますが、主婦は無職にはなりません。どちらかといえば、親と同居の学生と同じ扱いになります。
これは、クレジットカードの審査基準が「高校生を除く18歳以上の場合」を適用した、配偶者の年収を含む世帯年収が対象になるからです。
この審査基準を利用すると、パートやアルバイトの主婦がクレジットカードを作る時も、世帯収入で審査されるので断然有利になります。
つまり主婦がクレジットカードを作る時に、本人の収入は一切関係ありません。審査されるのは配偶者を含めた世帯収入であり、審査されるのは配偶者であるあなたです。
そこであなた自身のクレジットカードに関する履歴が問題になります。
配偶者のあなた自身が、過去2年以内に決済日に口座から引き落とせなかったことはありませんか?
また、消費者金融からの借り入れの返済や、携帯電話及びスマートフォンの本体料金の分割払いの返済が滞ったことはないですか。
若い世代では奨学金の返済も対象になります。
決済日に引き落としができなかったといった情報は、2年間個人信用情報に残ります。この記録が原因で、今回申し込む主婦名義のカードが審査落ちする可能性は十分あります。
あなたが家族に隠していた過去の出来事も、2年分はバレてしまいます。
主婦名義のクレジットカードの特徴は?

主婦が自分名義のクレジットカードを持つことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、主婦をターゲットにしたカードの特徴も説明します。
クレジットカードは「支払い能力証明書」になる
海外では日本よりもクレジットカードによる支払いが一般的です。
したがって、クレジットカードは名義人の支払い能力証明書や身分証明書としての役割が非常に強くなります。
アメリカやヨーロッパのホテルでは、チェックインの際にクレジットカードでデポジット(保証金)の支払いを求められます。
使用可能なクレジットカードを所持していることで、その人物の支払い能力を確認できるからです。
必要なのは現金ではありません。クレジットカードによるその人の信用情報です。
また、日本でもクレジットカードを使用した人物保証の動きが定着しつつあります。
病院に入院する際に、入院費の支払いに関して保証人の記入を求められます。しかし、本人名義のクレジットカード番号を記載すれば、保証人は不要になります。
本人の推薦した保証人より、クレジットカードの方が確実に入院費の回収ができるからです。
本人確認の書類では、その人物の支払い能力まではわかりません。ところが、本人名義のクレジットカードは支払い能力を完全に証明します。
本人名義のクレジットカードは、天下無敵の支払い能力証明書です。
カード名義人の信用情報度が高くなる
クレジットカードは個人信用情報に基づいて審査されます。
主婦名義で審査されるのは、配偶者を含めた世帯収入と説明しました。この時審査されるのは配偶者の職歴や収入だけではありません。
配偶者の個人信用情報も合わせて審査されます。カード会社によっては、こちらの情報を重視することも多くあります。
個人信用情報は、今までの支払い状況がポイントになります。過去に引き落としできなかったことは情報として残されています。
また、クレジットカードの申し込み枚数も重視されます。いくらキャンペーン期間中とは言え、1ヵ月に複数枚も申し込むと審査は通りません。「お金が無くて困っている人」と判断されるからです。
このことを踏まえて、クレジットカードの審査が通り使えるようになってからが、カード名義人の信用情報を作っていくことになります。
決済日に必ず指定口座からの引き落としが完了することで、名義人の信用度は高くなります。世帯収入によって審査されたカードの信用情報度を育てるのは、主婦本人です。
クレジットカードの次の有効期限に更新ができるかどうかは、世帯収入よりカード名義人の信用情報にかかってくるのです。
女性専用カードは優待が多い
主婦がクレジットカードを作るのは、銀行系よりお店が発行する流通系の方が多くなる傾向があります。
お店のポイントカードがクレジットカードと一体化した時も作るきっかけになります。
その際にお店から勧められるのが、女性専用カードです。
お店のポイントカードの進化系のクレジットカードは、女性専用カードにすることで特典を非常に多く盛り込んでいます。
例えば、お店のポイントが他のカード会員より貯まるとか、優待価格で購入できるといったものは当然です。
また、お誕生月にはポイント還元率を高く設定して、女子会や自分へのプレゼントなど消費の後押しをするカードも実に多くあります。
この他にエステサロンやカラオケなど提携店の利用割引や、医療保険や旅行保険がついているもの、乳がん検診のクーポンプレゼントまであります。
配偶者の目を気にすることなく安心して使えて、特典でプチ贅沢もできる。
女性専用カードはその点に絞って、あの手この手で女心を誘います。
主婦名義のクレジットカードは家族カードよりお得?
主婦が本人名義のクレジットカードを作るのと、すでに配偶者が持っているカードの家族カードを作る。
どちらがお得でしょうか。
主婦の本人名義と家族カードはどこが違うの?
ageha773
今まで主婦名義のカードの特徴をお伝えしてきましたが、家族カードとの違いは何でしょうか。
決定的な違いは、引き落とし口座と利用明細です。
クレジットカードは法律によって、カード名義人と引き落とし口座の名義人が同一になるように定められています。
これは、夫婦が別居したり離婚した際のトラブル防止が目的です。
実際に夫婦の間で離婚直前に、一方的に家族カードを利用停止にしたり、限度額いっぱいに使用して相手を破産に追い込んだりといった事例があったからです。
主婦名義で作られるクレジットカードは、審査は世帯収入であっても引き落とし口座は主婦本人のものです。
主婦は収入がありませんので、収入がある配偶者の口座からお金を移動させなければなりません。
この移動させたお金は主婦の口座にある間は、主婦のお金になります。つまり決済で引き落とされたお金は主婦本人が支払ったことになります。
そして、主婦名義のカードの利用明細は主婦本人に送付されます。主婦にとって、これが最も重要なポイントになります。
形だけとはいえ、自分の使ったお金の使い道を誰にも知られることなく決済できる。主婦が自分名義のクレジットカードにこだわる理由です。
どうして家族カードでは満足できないの?
家族カードの場合、使うのは主婦でも引き落とされるのは配偶者の口座です。つまり利用明細が配偶者に送付されます。
引き落とし口座を配偶者に設定できるので、自分の口座の残高を気にする必要はありません。
しかし、利用明細で「いつどこで何にいくら使った」という主婦の消費行動が、全て配偶者に伝わってしまいます。
自分名義であれば、カードの利用金額だけを把握されます。しかし家族カードで把握される内容はこれとは比較できないほどの大問題です。
自分の口座にお金を移動させる手間を惜しんで、配偶者に主婦だけが秘密を握られるリスクが家族カードにはあります。
主婦が本人名義のクレジットカードを作る時に気をつけること
studiokagawa
主婦が本人名義のクレジットカードを作る時に気をつけることは、主婦本人と配偶者の両方にあります。
キャッシング枠は0円で申し込む
クレジットカードを作る時にクレジット枠とキャッシング枠の両方があります。
クレジット枠の方がキャッシング枠に比べて審査が緩くなっています。したがって欲張らずにクレジット枠だけで申し込みましょう。
特に銀行系のカードではなく、流通系であれば買い物ができれば十分です。多くのお店でクレジットカードが使えるので、わざわざお金を借りて買い物に使うこともありません。その上キャッシングによって現金を手にしても、利息を上乗せして返済が必要になります。
必要のないキャッシングを求めて、クレジットカードの審査が認めらなければ元も子もありません。
夫婦でこの点は確認してから手続きを進めるべきです。
連絡先は固定電話にする
カードを作る時に日中連絡ができる電話番号を登録する必要があります。
この際に主婦本人の携帯電話でもかまいませんが、もしあれば自宅の固定電話の方をおすすめします。
カードの名義人と電話番号の名前は異なりますが、世帯収入で配偶者の名前や住所を記入しているので、配偶者名義の電話番号でも差し支えありません。
携帯電話より固定電話の方が住所確認しやすくなり、信用度も格段に高まります。
審査に通ることが目的です。この点を割り切って書類に記入する内容を考慮します。
お互いの利用金額を決めておく
主婦本人の名義のクレジットカードでも、支払う時には配偶者の口座から現金を移動することになります。
主婦がカードを作るということは突き詰めていくと、配偶者の口座からいくらまでなら主婦名義の口座に移動させてもよいかということになります。
主婦に収入がないからといって、クレジットカードの毎月の上限を決められるのは不満が残ります。せっかくカードを作ったメリットもなくなってしまいます。
そして、先ほどご紹介したように女性専用カードであれば、誕生月はポイント設定も高くなってどうしても利用金額も多くなります。
そこで、夫婦でお互いの利用金額の上限を決めることをおすすめします。この他、引き落とし専用口座を準備する方法もあります。口座は一つでも利用明細は別々に送付されるので、何にお金を使ったかはお互いにわかりません。
夫婦両方のカードの決済が、1つの口座で済むのでとてもわかりやすく簡単です。決済に必要な金額を移動させるだけで完結します。
もし、秘密で上限越えをしていたら、どちらも引き落とし不可となって、個人信用情報に残ってしまいます。
共倒れにならないように、夫婦お互いが計画的にクレジットカードを利用する必要に迫られます。
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まとめ
今回は主婦が自分名義のクレジットカードを作る場合の注意点をお伝えしました。
クレジットカードを作ることは、主婦だけでなく配偶者の立場からも考える必要があります。
現代は収入にかかわらず、自分名義の銀行口座や携帯電話は必要不可欠です。まして、ネットでの買い物が日常的になると、クレジットカードなしでは生活が成り立ちません。
お互いに内緒で使うお金を否定するのではなく、一定の枠内で自由に使える金額を設定することは、仲良く暮らせる秘訣です。
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