家庭での節約や収支管理のために家計簿をつけますが「手書きがやりやすい」といった声があります。その一方で、手書きの家計簿は「古臭い」「不便」などの意見も見受けられます。
無料アプリやフリーソフト・Excelなど家計簿のつけ方には色々とありますけれど、家計簿を手書きするのにはメリットがあります。手書き家計簿のメリットと、成功する手書き家計簿のつけ方についてご紹介いたします。
目次
手書き家計簿のメリットとは?アプリとの違いなど
スマートフォンが普及して便利なアプリが増えたことで、家計簿にアプリを使う人も増えています。Googleスプレッドシートを使えば、クラウドで処理できてペーパーレスなのに加えてプラットフォームも広いといった利便性も高いです。
しかし、そんななかで「やっぱり家計簿は手書きが好き」という意見もあります。
家計簿初心者さんにもおすすめな、手書き家計簿のメリットについて紹介します。
手書き家計簿のメリット①好きなものに好きなように書ける
家計簿を手書きするときは、自分の好きなノートやルーズリーフを利用できます。わかりやすいように定規で線を引いたり、費目を決めるのも自分でできます。
自分自身でカスタマイズしやすいのと、お気に入りの柄のものを選べるのは既存の家計簿には無い魅力です。また、決まりきったものに記入するとなったら仕事のような気分になり、家計簿を続けるモチベーションを保ちにくいです。
好きなものに好きなように書ける点で、手書き家計簿はおすすめなのです。
手書き家計簿のメリット②その時の感情を書き込める

zunizumi
家計簿を手書きしている人はノートのはしに、そのとき感じたことを記入して日記のように使っています。
植物やペットの成長のほか「どうして買ったのか」など、フキダシ状に感情を書き込むことで後から見てもわかりやすく気分転換になります。またレシートを貼れば、その日の行動も記録できます。
手書き家計簿のメリット③お金を使っている感覚をつかみやすい
家計簿を手書きでつけている人の中には、電卓で計算しているうちに「使いすぎに気づく」という声もあります。アプリやソフトを使うと自動で計算されて便利なのですが、リアルにお金を使っている感覚がなく節約できないといったマイナス面があります。
家計簿を手書きすると自分でレシートや利用履歴を見ながら手を使って計算するので、お金を使っている感覚をつかみやすいのです。
家計簿のつけはじめは費目は細かく分けずに「1ヶ月の間にどのくらい出費があるか」がわかる程度からはじめると続けやすいです。ただ使った用途と金額を書くだけで済むのも、手書き家計簿の良いところです。
手書き家計簿のメリット④明治時代から変わっていない
利便性の高さで家計簿として応用されているExcelは、1989年にWindows/386用のソフトとして登場したものです。MacOSのリリースは2000年でiOSは2007年、Androidは2008年になってからリリースされて普及しています。
表計算ソフトそのものが広まったのは1979年にヴィジスコープ社からVisiCalcが発表されて以降、ロータス123や三四郎・Multiplanなど複数のものを経て現在にいたっています。
表計算ソフトは非常に便利なものですが、半世紀もたたないうちにプラットフォームが変化しています。しかし手書きの家計簿は、明治時代に日本に普及してから変わることなく毎年、書店で発売されています。
手書き家計簿は電気がなくても使えて書き忘れても支障がないこともあり、長く愛されているのです。
手書き家計簿のメリット⑤表計算の勉強になる
手書きには、内容を理解しやすいメリットもあります。衣食住の3つと交友関係や遊びに使ったもの・仕事や学校で必要があって購入したものの5つ程度に費目を分けて、自分で書いてみると表計算のやり方が理解できます。
表計算は関数の応用なのでExcelを使いこなすなら、まずはじめに手書きで家計簿をつけてみれば後からグラフ化するのも簡単です。
アプリやソフトは便利ですが機能を使いこなせないと続けづらいので、手書きで家計簿をやってからステップを踏んでアプリを使ってみるのをおすすめします。
手書き家計簿は海外でも話題に!初心者にもおすすめな手書き法

lotusheartblog
海外では近藤麻理恵さんの整理整頓法が話題になり、「kakebo」としてInstagramにも多くの写真が投稿されています。
最初に毎月の収入から必ず支払う家賃や光熱費を書いて残った金額からいくら貯金するかを決め、最終的に残った金額で1ヶ月をやりくりする手書きの家計簿がウケているのです。
こうして月初めに1ヶ月の予算を決めてしまうことで、どの程度使って貯金をどのくらいできるかがわかりやすくなり生活の改善点が見えやすくなるというわけです。
アメリカでは「household budget(ハウスホールド・バジェット)」と呼ばれる家計の記録方式があり、それにも手書き式とアプリとがあるのですが「日本のやり方のほうが管理しやすいのでは?」と注目されています。
予算を立てて家計を運用するという点で、手書きの家計簿には根強い人気があるのです。
手書きで家計簿をつけるときに、成功するためのポイントを紹介します。
手書き家計簿のポイント①月初めに予算を立てる
家計簿をつけるのに失敗しないように、家計簿のつけはじめは「予算を立てる」のを忘れないようにしたいです。最初から1円単位で計算しようとすると失敗しやすいので、銀行から決まった金額だけを出して手元においておきます。
クレジットカードの利用や銀行振り替えの金額はネットでも確認できるので、最初は手元の現金の計算だけをするのがおすすめです。
手書き家計簿のポイント②まいにち決まった金額を財布に入れる
計算を楽にできるように1日に決まった金額だけを財布に入れるようにすると、帰宅したあと財布に残っている金額をみて「1日で何に使ったか」を振り返るだけで済みます。
計算する金額も少ないので面倒くささを感じないで続けられます。
手書き家計簿のポイント③端数は貯金箱に入れる
まいにち決まった金額を財布に入れて残った金額から使ったお金を計算したら、余ったお金のうち10円以下の端数は貯金箱に入れると細かい計算をしないので簡単になります。もっと簡単にするなら、500円未満は貯金箱に入れるようにしてもいいです。
翌日はまた決まった金額を持ち歩くようにすれば、続けて家計簿をつけられます。
手書き家計簿は長く使えるトレンドアイテム
手書きの家計簿はアプリやソフトが普及したことで古臭いと言われていますが、フレキシブルで自由に自分好みのアレンジがきくため家計簿初心者にもおすすめな収支管理法です。
手書きで家計簿をつけはじめるなら、予算を立てたら1日に現金で使う金額を決めて手元のお金だけを計算するのからはじめれば続けやすく成功しやすいです。
世代を越えて愛され続けている手書きの家計簿はトレンドでもあります。海外でも日本の家計簿の良さは注目されていて、月初めに予算を立てることで貯蓄にもつながりやすいのです。
手書きで家計簿のつけ方を理解すれば多機能なアプリやExcelを使って、スキルアップにもなります。手書き家計簿の魅力は、アプリやソフトのようにシステムにとらわれないところです。
電子的なシステムは変化が早く、サービスがなくなったりデータの移行ができないなどがありますが、手書きで家計簿をつけていれば捨てない限り手元に残ります。
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